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2016.05.21

誰でもよさ

「誰でもよさ」
F100 キャンバスに油彩

四条大橋から四条河原町方面へ歩くときの眺め。
小春日和にふらふら出掛けて写真をとったものから描きました。

雑踏に焦点を当て、描くときに心がけたキーワードは、
刹那的 都会的な軽さ 不安感 目は合わない 自分以外はすべて同じ 誰でもよさ
などのなんだかネガティブなものです。

春休みは就職活動の不安を誰にも会えずにひとりで抱え、どうしようもない精神状態になっていたときでありました。
気晴らしになればと出掛けた河原町、人混みに体を預けて歩くと、平素の心境では感じることのない心地よさがありました。
ほかの人々といっしょになって溶けたように漂い歩いて、そうしている時間は何も考えずに胸を空にしていることができました。