2017.10.08
1999年の王
「1999年の王」
画用紙に油彩、アクリル絵の具 2017.8
本の装画を担当させていただきました。初めてのお仕事です。
2017年9月30日にKADOKAWAより出版されました、加藤元さんの「1999年の王」という単行本です。
様々な視点から保険金詐欺師の人間像を立体的に描き出す、心の闇に迫るような犯罪小説です。
ゲラを読んでいてページをめくる手が止まりませんでした。ぜひお手に取ってお楽しみください。
お話をいただいてから、ご担当様にお会いしてゲラをお読みしてお描きしてお送りして、初めてのことにワクワクドキドキしながらもひとりで作業するばかりで、何だか実感をつかめずにいましたが、
周りの方々にお祝いの言葉や購入の報告などたくさんの声をかけていただいて、えらいこっちゃな仕事をやり遂げたのだなあと思うことが出来ました。
職場の最寄りの書店に並んでいるのを見たときも喜びがあふれてきました。
装画を描く、というのは図書委員をしていた中学生のころからの夢でした。
素敵な本がもっとたくさんの人々の手に取ってもらえるように、作者さんの世界を広げるお手伝いをしたいなと思っていました。
これからもその機会をいただけるように、さらに精進して参りたいと思います。みなさまありがとうございます。