2018.01.22
赤信号の真ん中で
大阪で開催されていたグループ展「赤信号の真ん中で」が本日で幕を下ろしました。ご来場いただいた皆さまに感謝申し上げます。
友人主催の展覧会で、お誘いを受けたのは夏でした。
大人数かつ遠方の参加者も多い中で、長期間地道に準備してくれた友人に感謝です。
作品は戻って来たら撮影してまたアップします。
「赤信号の真ん中で」という言葉は普段の私の主題とは離れたもので、はじめどう向き合ったらよいか頭を悩ませ、方向が決まったのは12月でした。
赤信号とは止まっていて進むことが出来ない状態です。
今はしんどくて前に進めず止まっているけれども、時間が過ぎれば自然に、簡単に歩き出すことが出来る。
私がそんな状況に置かれたのは環境が大きく変化するときです。
ひとりで知らない土地に移った大学入学後の夏までは毎日寂しくつらいものでした。
同じく就職のために上京した昨年の4月も、毎日緊張と不安の連続でした。
しかしそんな日々も時間の経過とともに何でもないものに変わります。慣れてしまえば楽しみさえ見つかったりします。
「王子公園」も「勝どき」も、赤信号の真ん中で見た、穏やかな瞬間を描いたものです。
王子公園駅から兵庫県立美術館へ向かう道で立ち止まった高架下、そこで見た景色。
研修を終え勝どき駅へ向かうオフィスビルの出口、そこで見た景色。
今は苦しいけれども、苦しいのは今だけだから、きっと大丈夫。
そんな気持ちで振り返りながら描いた2枚でした。