2018.04.09
不忍池
「不忍池」
画用紙に油彩、アクリル絵の具 2018.4
撮ったのは10月だったでしょうか。まだ日が長い秋のはじめ、昼と夕方の間の眩しい上野です。
蓮の葉が生き生きと瑞々しく光を受けていました。
前回雨の絵を描いたらやはり光に乏しく難しかったため、今回は光源が明確なものを選びました。
また、最近は細々したものを描き込めることが多かったので、紙のサイズに合った自由な筆運びができるもの、というのもポイントでした。
そして苦手ながら描きたいという思いもあったので、ここらでひとつ、顔も描いてみました。
モデルへの思い入れが強いほどに、似ているか似ていないかで作品の好き嫌いが決まってしまうような気がして、顔を描くことにあまり積極的になれません。
今回もだいぶ苦戦しましたが、ふわっとまあこんな感じか、くらいで執着しすぎない落としどころを探りました。
背後ののびのびした蓮も手伝って、軽快に描き進めることができました。
生命力のある絵になったのではないかと思います。