2017.09.12
「八重山」
画用紙に油彩、アクリル絵の具 2017.9
8月下旬に鹿児島へ帰省しました。
毎年夏に集まってキャンプしている友人らと今年はBBQをしました。そのときの一枚です。八重山公園。
社会人になり予定も合わせづらくなったことに寂しさを覚えつつも、やはり集まると楽しいものでした。
ひぐらしの声が聞こえ始めた夕方に火を焚き始め、慣れないものでなかなか火が育たずに苦戦。やっとこさ焚いた火で肉や野菜を焼いていきます。
友人は即興でカルビの歌など作って歌い、私は自然の中で焼くせせりのうまさに感動していました。
BBQの後は堤防で花火をし、夏の終わりに満喫しておきました。
今回は友人も積極的に私のカメラを使い写真を撮ってくれました。
私でも恋人でもないひとの視点がカメラに収められていることはあまりなく、何だか不思議なおもしろさがありました。
描きたくなるものもありましたが、今回はより没入できる私視点のもので描きました。
恋人を描くことが多いこの頃ですが、複数人の構図だと動きが生まれ画面が生き生きとしており、これはこれで見ていて楽しいものになったのではないかと思います。
2017.07.30
「小金井」
画用紙に油彩、アクリル絵の具 2017.7
業務も滞りなく進められるようになった7月です。
単調な運用業務なので作業自体は難しいものではないからですがね。
梅雨明け前からずっと暑い日が続いています。
この日もとんでもなく暑い日でした。気温だけでなく日差しもすこぶる元気でした。
東小金井での一枚。
小学校1年の2学期から4年生終わるまでを過ごした土地です。
当時の面影のない駅から通っていた小学校を経由して、下校するルートを通って昔住んでいた家まで歩きました。
10年以上前のことなのでさすがに街の景色もところどころ変わっていましたが、それでも変わらないところも多く懐かしかったです。
案外昔どこに何があったかを覚えていたのにも驚きました。今こんなに方向音痴なのに。
絵は、目的地であるたてもの園に向かう道中で立ち寄った公園です。
こんな通り沿いに公園などあったか私の記憶にはありませんでしたが、見たことがなかったらしい形状のシーソーに驚き近寄っていき、猛暑の中一通りシーソーとじゃれついていました。傍にいるのは飽きないです。
2017.05.30
「ギター」
A4画用紙に油彩、アクリル絵の具 2017.4
お久しぶりです。
社会人になりました。
なじみのなかった業界に入り、芸大時代に溶かした頭を必死に稼働させている毎日です。
Webやらマーケティングやら、進化の早いこの業界。
長い歴史のなかでゆるやかに遷移していくのを楽しむ芸術とは大きく異なります。
なんとかやるべきことをこなしていくので精一杯ですが、しっかり今まで通り3食つくって食べて、たっぷり寝ているので元気です。
この絵はまだ春休みだった3月の写真を4月末に描いたものです。
暇つぶしにはじめた覚えたてのギターで弾けるようになった曲を嬉しそうに歌って聴かせてくれました。
ごく小さな音、小さな声が心を撫でたのを覚えています。
2017.03.02
「京都在住観光記 渉成園」
B2画用紙に油彩、アクリル絵の具 2017.1
もうだいぶ前ですが、卒業制作展も気が付いたら終わっていました。
展示まではもりもり元気だったんです。その日の追いコンにも出たんです。
その翌日からインフルに罹り展示期間丸々自宅で安静にしていました。 予防接種してもなるときはなりますね。 搬出にも行けず友人に迷惑をかけました。
日頃会っていても制作室にお邪魔することがなく、どんな作品をつくるのだろう、すごく観たいなあと思っていた友人が何人もいたのに。とても悔しかったです。
この絵はその卒制で14点展示したうちの1点で、メインのようなものです。
東本願寺の飛地境内、渉成園の回廊です。
雨上がりで緑が潤い、湿度の高い空気が香っていました。
いつもの青トレーナーと一緒にまだ暑い9月にアホほど歩いて観光しました。懐かしいです。
この絵を描く前に描いた絵で、ちょっと細部まで描きすぎて絵が凝り固まったという指摘を受けたので、本作は遊ぶように、描きすぎないこと、抜け感を意識して描きました。
手元に写真があるとどうしても具に描きたくなってしまいますが、見ていて心地よい絵らしさを大切にしようと改めて思いました。
2017.02.02
「二年坂」
F30キャンバスに油彩 2015.12
卒業を控え整理していたところ、一年と少し前に描いたものを発掘したので撮影。
清水寺のライトアップへ向かう混雑した二年坂。
だんだん青く沈む空にあたたかい黄色の灯りがきれいでした。
ライトアップそのものは人混みに圧されあまりよく覚えていませんが。
露光量が少なくぶれる人影が暗闇になじんで、それがまた描き起こしたときに筆触によく合うのです。
油絵の具特有のツルツルというかサラサラというかデュルデュルというか、そんな感触を楽しみながら描いた記憶があります。